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ドラマ「ベイビーわるきゅーれ エブリデイ! 」最終回までネタバレ解説

日本映画・ドラマ

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『ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!』は、映画『ベイビーわるきゅーれ』シリーズの世界観を受け継ぎ、地上波ドラマとして2024年9月4日から11月20日まで放送されたオリジナル12話連続作品。社会になじめない女子高生暗殺者・杉本ちさと(高石あかり)と深川まひろ(伊澤彩織)の“ゆるくもアクション満載”の日常を描き、コメディ・サスペンス両面で視聴者を魅了しました。全話通じて、ヒロインたちは組織のジョブローテーションに翻弄されながら、互いの絆や自らの“殺し屋”としてのアイデンティティに向き合っていいます。ストーリーの転換点としては、第1話で尾行男を返り討ちにしたまひろが、その相手が殺し屋協会の大物夏目敬(草川拓弥)だったことを知り、「風林火山」プロジェクトへの参加を命じられる展開が大きいです。最終回では、二人が暗殺者という職業に初めて真正面から立ち向かい、意外にも日野彰(柄本時生)の助けを得て脱出に成功、最後に互いに出した結論にたどり着きます。主要キャラの関係性や成長、社会的文脈の裏読みなど、以下で詳しく解説します。

作品概要

本作は、2021年公開の映画『ベイビーわるきゅーれ』から続く「殺し屋×女子高生」のアクションコメディシリーズ第3弾(第1弾・第2弾の映画に加えて、今回が初の連ドラ化)で、制作はテレビ東京およびライツキューブ。監督・脚本はシリーズ全作を手がける阪元裕吾が務め、アクション監督には園村健介が参加しまし、テレビ東京系列で水曜深夜帯に放送されました。映画版同様、コメディ要素と本格派アクションのギャップを売りにし、今作では日常シーンの大幅増加や複数監督による多彩な映像演出も注目点です。高石あかり(ちさと役)は「今まで見せていなかった部分が描かれる」と述べ、阪元監督のみならず平波亘・工藤渉の演出が「『ベビわる』ならではの画作りと新鮮な画作りが織り交ざっている」と語っています。また、放送中に2024年秋公開の映画第3弾『ナイスデイズ』と時期が重なり、「ドラマは映画とどうつながるのか」が話題になりました。

各話あらすじ(詳細ネタバレ)

第1話「10年後も一緒に死体凍らせよ」
社会に馴染めない暗殺者コンビ・ちさとまひろは、殺し屋協会から日々ミッションを受けて静かに暮らしていた。まひろは尾行してきた男を返り討ちにするが、その男こそ協会の一大プロジェクト「風林火山」の管理者である夏目敬だった。夏目は瀕死状態になりながらも逆に二人に殺し屋契約を突き付ける。驚きつつも興味を持つちさまとまひろは、新たな仕事に巻き込まれていくことになる。

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第2話「潜入あるある」
まひろとちさとは夏目の指示で怪しげな居酒屋にバイト潜入する。

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そこは客からの金品を脅し取る詐欺組織の現場で、二人は接客係として従業員たちに近づき、証拠を収集する任務を負う。現場のイケイケ店長や部下に翻弄されつつも、ちさとが上司たちの不正を暴き、証拠を確保。最後に組織の関係者を排除し、仕事を完遂する。闘いの傍ら、二人は普通のバイト生活も経験し、ギャップに戸惑いを見せる。

第3話「トラッキーからの手紙」
実家で教わった「ぬいぐるみ活」が気に入ったまひろは、一目ぼれしたぬいぐるみ「カルビイカ」を購入。

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帰り道で突然カバンごとひったくりに遭い、カルビイカも奪われてしまう。まひろは犯人を返り討ちにしようとするが、驚いたちさとが制止。騒動の中、夏目が二人を呼び出し、伝説の暗殺プロジェクト風林火山」への参加を命じる。前回の事件はその試験だったことが明かされ、二人は新たな戦場に踏み出すことになる。

第4話「大切な事は140字で伝わらない」
ちさととまひろは、伝説の殺し屋宮原幸雄が主催する合宿に強制参加させられる。

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合宿では宮原をはじめ、脚本家・作曲家・演出家など芸術系スタッフたちが殺し屋の訓練キャンプを運営しており、二人は肉体トレーニングや暗殺技術を学ぶ日々に投げ込まれる。過酷な合宿生活でちさとは参加者に対して率直に意見を言い、暴言交じりの指導を行った演出家・坂原がハラスメント的とみなされ、逆にちさとたちから通報されてしまう。結果、坂原はハラスメント委員会に怒られる一幕も。第4話のタイトル通り、「SNS上の短文では大切な事は伝わらない」ことを暗示するように、言葉の受け手への配慮や人間関係の難しさも浮き彫りになる

第5話「指導とハラスメントの境界線は」
合宿生活も中盤。宮原が愛用する釜めし弁当がなぜか届かなくなり、宮原は激怒する。ちさととまひろは誰にも気づかれないよう、釜めしを再現して宮原を宥めようと奮闘。料理の失敗や仲間たちの妨害でトラブル続出するが、最後はなんとか完成させる

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並行して「風林火山」プロジェクトの実行日が近づき、二人は次第に緊迫感を感じ始める。

第6話「信じられるのはお金だけです」
ついに6年にわたる「風林火山」計画の実行日が訪れる。伝説の殺し屋・宮原(本田博太郎)は標的に銃口を向けるが、一体何が起きるのか…。夏目はプロジェクト完遂を目前に控え、これまでの苦労を報われる時は来るのか――。シリーズの一区切りとなる重要回だが、詳細な結末は描かれず、混乱の余韻を残したまま物語は再び日常へ。

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第7話「ひさびさ実家帰ったらあるある」
久々にちさとの実家に帰省したまひろ。そこで出迎えたのは、近所に娘が暗殺者と公言するおおらかな母・かなえ(中島ひろ子)、釣り好きでのんびり屋の父・たつみ(橋本じゅん)…など個性豊かな杉本家一同だ。平穏な家族の団欒に、まひろは「普通の幸せ」を噛みしめる。特に母・かなえが誇らしげに「うちの娘は殺し屋よ」と語る姿にはギャップがあり、視聴者にほっと一息つけるコメディ回だった。最後にちさとは「私にとっての幸せは、まひろとこうしていることだ」と語り、その思いが強調される。

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第8話「経験も成長もしたくありません」
休みの日、猫カフェでまったりするちさととまひろ。しかし何気ない日常の裏で大きな動きが。帰り道で私服警官に職質されるも、拳銃を隠して難を逃れる二人。この約束された楽しみの後、組織から「ジョブローテーション」の通達が届く。なんと二人はコンビを解消し、それぞれ別のチームに配属されることに。まひろは“粛清さん”の日野彰(柄本時生)と組まされ、ちさとは営業部の向日葵チームへ。ここで大きく構図が変わり、二人の共同戦線に暗雲が立ちこめる。

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第9話「殺ししかできないから」
ジョブローテーション後、まひろは監査部で日野彰とコンビを組み始める。まひろの高い殺しの腕は徐々に認められていくが、実は組織の須佐野(飛永翼)から隠された秘密任務が課されていた。一方ちさとは営業部で山下部長や三好(中井友望)ら向日葵メンバーに振り回される。なれないデスクワークやプレゼン業務に奮闘する中で、組織の仕事の厳しさを実感し始める。二人はそれぞれに悩みを抱えつつ、徐々に限界ギリギリの状況へと追い込まれていく。

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第10話「そっちは殺しだけでいいけど」
まひろは引き続き日野と共に監査業務に従事するが、実は須佐野から日野を暗殺する非公開ミッションを命じられていた。日野と親交を深めたまひろは葛藤しつつ、任務を背負って現場に向かう。一方ちさとは営業部で次々に無茶なノルマを課される。ある日体調を崩し早退したちさとは、雨宿りで立ち寄った町中華の店主(森下能幸)の思いやりに救われる。過酷な日常の中でも、何気ない優しさが二人を支える。しかし二人の間にはすれ違いの影が生まれ始める。

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第11話「私はなんで殺し屋をしてるのか」
ついにまひろは隠された使命を遂行するべく行動開始する。彼女は、自分と同じく社会に居場所を見つけられずコンビとなった日野を、仮初めの同僚の関係を忘れてでも粛清する任務を遂げようとする。一方ちさとは山下部長と向日葵メンバーの規格外な業務に怒りを爆発させ、ガラスに穴を開けるほどキレる。互いの苦悩を抱えつつ、二人はようやく行動を起こす――まひろは日野の命を狙い、ちさとは自らの境遇を変えるべく動き出した

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第12話(最終回)「未来の話も二人でなら」
ジョブローテーション編完結編。入社や殺しの経験を経て、ちさととまひろは初めて“殺し屋”という職業に真正面から立ち向かう決意を固める組織は二人の排除を図るが、まさかの日野の救出により二人は窮地を脱し無事に逃走する。殺し屋として辛い日々を乗り越えた二人は、最後に自分たちで「これからの生き方」を選び取る。示唆的なセリフはないものの、意味深なエンディングとタイトルからは「たとえ未来を語る時が来ても、二人なら乗り越えられる」という結論が示唆されている。

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登場人物紹介

  • 杉本ちさと(高石あかり)

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主人公の一人。明るい社交家タイプで初対面の人とすぐ仲良くなる一方、殺し屋組織以外の人間関係は浅く、金銭的に恵まれた環境で育った。映画シリーズではどこか無邪気な天然キャラだったが、ドラマでは苦難を経て仲間思いな一面が強調される。まひろとは死ぬほど仲が良く、兄弟のような絆で結ばれている。第7話で実家を訪れた際には「母が娘を暗殺者と自慢する」という型破りな家庭に驚くが、自身も「幸せはまひろと一緒にいること」と言い切るほど友情を深めた。終盤ではリーダーシップを発揮し、まひろを守る覚悟を見せた。

  • 深川まひろ(伊澤彩織)

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もう一人の主人公。人見知りで優柔不断な性格で、日常生活ではすぐに迷いやすい。ちさととは高校時代からの幼なじみで、共に育ったバディ。ドラマ序盤は引っ込み思案だったが、暗殺任務には天才的な適性を見せる。物語後半では人間関係の変化で自信を深め、ちさとのために行動する強さも身につけている。まひろを守る存在として考えるちさとにとって、まひろも「ちさとを守れるのは自分だけ」と感じるまで二人の絆は成熟していった。第11話では「日野を殺す」という極限の命令に直面しつつも葛藤し、最後は二人の選択に大きな影響を与える。

  • 須佐野(飛永翼)

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殺し屋協会のマネージャー兼教育係ちさととまひろを高校時代から担当している、通称「すさのさん」。二人を仕事に引き込んだ黒幕の一人でもある。穏やかだが腹に一物あり、ドラマでは二人への忖度から厳しい要求を突きつけることもある。終盤ではまひろに日野を暗殺する“秘密任務”を命じるなど、物語の鍵を握る役回りとなった。

  • 田坂守(水石亜飛夢)

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死体処理専門業者。口癖は「頭狙わないでもらっていいですか」で、ちさと・まひろには何度もチクリと言われる。性格は温厚で、プロジェクト遂行に必要な清掃や処理を淡々とこなす縁の下の力持ち。ドラマでは映画以上に後輩の宮内を気にかける先輩ぶりも見せる。

  • 宮内茉奈(中井友望)

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死体処理業者田坂の後輩で有能。口数は少ないが手際がよく、田坂も一目置く。考察上はほぼ影の薄いサポート役だが、安定した仕事ぶりでプロジェクトを支えた。

  • 夏目敬(草川拓弥)

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殺し屋協会の大規模プロジェクト「風林火山」の現場マネージャー。冷静で几帳面な性格。第1話で返り討ちに遭い瀕死となる。以降、ちさととまひろに「厳しい試験」を課し、彼女たちをプロジェクトに引き込む。組織内では板挟み役で苦労するが、使命感ゆえ規律は厳しい。草川自身は現場で「正統派」と評した役柄。

  • 宮原幸雄(本田博太郎)

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夏目の上司で、全国2位の実力を誇る伝説の殺し屋。苛烈な性格ながらもどこか人情味もある豪胆な人物。ドラマではプロジェクト実行時の最前線を担い、ちさとたちの命令者となる。長い合宿シーンや作戦実行シーンでは圧倒的な存在感を発揮した。

  • 日野彰(柄本時生)

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殺し屋協会監査部所属「粛清さん」の異名を持つベテラン殺し屋。第8話以降、まひろの新しいコンビとなる。最初はクールかつ高飛車に見えるが、第11話でまひろをかばい、第12話で彼女らを救うなど筋の通った人物。まひろとの絆が二人を大きく変えるきっかけとなった。

  • 入鹿みなみ(前田敦子)

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最終話で登場する殺し屋(役名は「入鹿みなみ」)。雑誌記者を名乗り、ちさと・まひろに接近する謎の女。実は組織のスパイだったが、第12話で二人の前に立ちはだかる。彼女に関しては公式解禁情報が少ないため詳細は不明(放送後は未解明)。

  • 山下牧尾(後藤剛範)

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向日葵チームの部長ちさとの営業部配属先の上司。熱血漢でテンションが高い。ちさとをプレゼンに駆り立てるが、その強引さにちさとはたびたび怒りを爆発させる

  • 栗原真央(小島藤子)/三好龍(一ノ瀬竜)

 

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向日葵チームの部下。栗原は第8話からのちさとの同僚で、明るいムードメーカー。三好は第11話から参戦した新人で、山下部長の尖った指示に戸惑うちさとの相談相手となる。

深い解釈と考察

本作が描くのは、「社会に馴染めない若者の友情と成長」です。第1話の公式紹介で早くも「社会になじめない女子2人」が登場人物として明記されており、『現代社会で適応できない自分たちを殺し屋に置き換えた』物語と捉えられます。実際、ちさと・まひろは、ルールに縛られた“健全”な職場や日常でことごとく苦戦し、会社の上層部から「出世のチャンス」どころか逆に排除対象として再教育されてしまいます(第8話以降)。このブラック企業的演出は風刺的な目的として社会の働き方や若者の疎外感を描いていると考えられます。

一方、同時に強調されるのは「友情と居場所」のテーマです。アパートで暮らす二人のシェアハウス生活や、休暇に訪れた実家でのひと幕では、家族や仲間の温かさが対比的に描かれます。第7話でちさとの母が誇らしげに「うちの娘は殺し屋よ」と公言するシーンは、通常の母娘像とは逆転したコミカルな幸せ像を提示し、ちさと自身が「普通の幸せ」をまひろといることだと気づく重要な台詞に繋がる。このセリフはファンの間でしばしば引用され、「誰かと普通に一緒にいられることこそが真の幸せ」と解釈されています。

二人の心理描写としては、阪元監督自身が指摘したように、今回新たに「見せていなかった部分」が浮き彫りになっていきます。高石あかり(ちさと役)はインタビューで「いろんな経験をして、大人の世界に踏み入れた時に芽生える感情」が多く描かれると述べ、長年一緒に活動する伊澤彩織(まひろ役)との信頼関係が撮影でさらに深まったとも語っているほどです。現場では「4年も一緒にやっていると何も言わなくてもお互いにわかる」くらい絆が成熟し、表情やしぐさに現れているといいます。作中でも、まひろが日野に危機を救われる際や、最終話での涙の再会など、二人の暗黙の理解と信頼が重要なドラマ要素となっています。

演出面では、「ベビわる」らしいロングショットやスローモーションを保ちつつも、各話ごとに阪元裕吾、平波亘、工藤渉という複数監督の手腕が反映されていることが特徴です。例えばあるシーンでは阪元監督らしいラテン的なテンポで、別のシーンでは平波監督らしいドッキリ演出で笑いを誘うなど、カット割りや画づくりに変化が感じられます。アクション監督の園村健介氏は「あらゆるシーンのアクションが印象的」と振り返っており、銃撃戦や格闘シーンは映画並みのクオリティで描かれています。連ドラならではの予算とスケジュールで、まさに「テレ東史上最高アクションドラマ」と呼ばれるにふさわしい出来栄えと言ええるほど

また象徴的な小道具にも注目です。第3話でまひろが心奪われたぬいぐるみ「カルビイカ」は、彼女の「普通の女の子らしさ」と「幼さ」を象徴しています。その後のひったくり事件で盗まれることは、まひろの無邪気さや安全・安定を誰かに奪われる喪失感を暗示しています。このときちさとがまひろの暴走(殺人)を寸前で止めるシーンからは、二人の友情がただ仕事で結ばれたものではなく、お互いを歯止めとなって守る「家族同然の絆」であることが鮮明になります。同様に、第10話で食堂の店主に救われる場面は、超人的な暗殺者の少女が日常の小さな親切に触れ、心の拠り所を取り戻す象徴的エピソードです。この対比により、殺し屋としての非日常と「温かい人間性」が並走する作風が強調されています。

制作の裏話・独自の視点

本作の制作背景では、映画シリーズとの連携が大きな話題となりました。Filmarksによれば、映画2作目『2ベイビー』は2023年の邦画部門でノミネートされるほど人気を博し、第3作『ナイスデイズ』が2024年9月27日公開予定となっていた中で、ドラマ版は映画公開に先駆けて放送されました。公式サイトでは「ドラマが映画3の前後を描くのか、それとも別世界なのか」と予告しており、ファンの間ではその繋がりが議論されました。結果的にドラマの結末は映画との直接的な繋がりは示されず、”未来の話も二人でなら”というタイトル通り「二人さえいればどんな未来でも乗り越えられる」という普遍的なメッセージに収束しています。

制作面では、主演の高石あかりは「ドラマならではのたっぷりの日常シーン」が撮影できたことを喜び、4年間共演してきた伊澤彩織とのコンビ感覚が楽しさでもあったと語っています。撮影では二人が互いに「私たちはひとつ」と自分に言い聞かせながら演じていたとも明かし、まひろ役の伊澤からも「前回までは引っ張られる感じだったが、今回はお互いに支え合っている」と好評でした。このような舞台裏があるからこそ、画面上での信頼感や連帯感が自然に伝わるのでしょう。

視聴者・批評家の評価

視聴者評価は概ね高いです。国内視聴者向けの映画・ドラマレビューサイトFilmarksでは平均4.3/5と高得点(コメント数は2000件以上)、ファンサイト「ちゃんねるレビュー」でも3.90/5(41件レビュー)と好意的であります。Filmarksでは「坂元監督ドラマも脚本まで自作するの偉い」「十二話まで観られて映画もあるとか最高」といった肯定的な書き込みが多いです(例:評価4.5~5.0多数)。一方で、会社ネタやハラスメント描写を「ブラック」と感じる意見もあり、視聴者間で議論を呼びました。海外ではIMDbにも登録されているが(規約で直接閲覧できなかった)、ユーザーレビューはごく少数で評価も限定的。日本の批評家による専業のレビューは少ないが、メディアではアクション・コメディの鮮烈さや女性主人公二人の掛け合い、阪元監督の脚本力がしばしば賞賛されました。またSNSでは「#ベビエブ」などハッシュタグが度々トレンド入りし、ファン同士の感想共有で盛り上がりました。

サイト平均評価レビュー数
Filmarks (視聴者)4.3/5約2000件以上
ちゃんねるレビュー (視聴者)3.90/541件

まとめ

『ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!』は、脱力系ギャグとハードなアクションを両立させながら、主人公二人の心の成長と絆を丁寧に描いた作品です。物語終盤の急展開も含め、あらゆる伏線や感情描写が「ちさとまひろの友情」という大テーマに収束していく構成は見事であります。放送終了後も、続編映画『ナイスデイズ』と並行して作品世界を楽しむ視聴者が多く、シリーズ全体の盛り上がりに貢献しました。製作陣も視聴者も、新たな価値観と笑いを生み出した本作は、まさに“奇跡的な組み合わせ”による傑作ドラマと言えるでしょう。

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<前半話 「風林火山」 篇>社会になじめない女子・ちさと(髙石あかり)とまひろ(伊澤彩織)は殺し屋協会に所属しながら、マネージャー・須佐野(飛永翼)から与えられる任務を淡々とこなしていた。そんな中、まひろは自分を尾行した男を返り討ちにしてし...
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